資金繰りと資金管理の具体的方法8

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資金繰りと資金管理の具体的方法8

 おはようございます。昨日は、高校のOBが集まるビジネス交流会に行ってきました。年4回開催されており、最近は常時40名前後集まっています。ここからビジネスを行う同窓生の交流を通じて、新たなビジネスの機会を探ろうというものです。

 私も行き始めてそれほど日がっていないのですが、いろいろな先輩後輩とお話をする機会を得ることができ、とても貴重な時間を過ごすことができています。ジュエリーのサロンを運営している先輩や靴屋さんの2代目後輩など、普段、あまりお目にかかれない人達との交流は、とても楽しいものでした。

 こうした交流は、どれだけ相手のために何ができるかがポイントとなりますが、私の方は補助金や助成金のお話をさせていただきました。少しでも、知り合えた方々のお役にたつことができればと思います。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
1.先を読む資金繰りとは?
2.先を読む経営は資金繰りだけではない
3.先手必勝の資金繰りを常に考える

 さて、本日のテーマは「資金繰りと資金管理の具体的方法8」です。前回、個別の具体的な資金繰りの方法として、残りの負債側の資金繰りの方法を伝えしました。今回は、資金繰りの総括の話をしたいと思います。

1.先を読む資金繰りとは?

 資金繰りとはあらためてどういうことでしょうか。すでにお伝えしていますように、資金ショートにならないよう、自分の会社や団体の資金の状況の先を読むことにほかなりません。向こう3か月の支払資金は足りているか、足りていないとすればどう手を打つかを考えることです。

 何度も行っていますが、資金が枯渇すると人間の血液が流れなくなるように、その時点で組織は死んでしまいます。いくら熱い想いがあっても、資金が続かない経営は、市場から退出を余儀なくされてしまうのです。

 そうなりますと、多くの関係者が路頭に迷うことになってしまいます。経営者のやることの多くは、ある意味、この資金を枯渇しないよう、考えられるあらゆる手段を使って資金を工面することと言って良いぐらいです。

2.先を読む経営は資金繰りだけではない

 この先を読む資金繰りをするためには、当たり前のことですが、普段から自身の会社や団体の会計情報を適時に作成し、その内容を把握する必要があります。そこには単なる会計数値ではなく、その裏にある事業の実態が見える化できていることが肝心です。

 企業や団体のヒトモノカネは、定量的な会計情報と定性的な非財務情報と合わさって初めて意味を持ちます。そのヒトモノカネを最大限に有効となるような使い方を経営者は必死で考えなければなりません。

 その延長線に、とりわけ、カネである資金繰りを考えることです。自身の会社の団体の経営状況がどのような状況にあり、上手く行くためにどのような手を打つべきか、この辺の作業をルーティン業務としてしておれば、おのずと早い対応が可能となるはずです。

3.先手必勝の資金繰りを常に考える

 はい、もう読者のみなさんは先を読む経営、先を読む資金繰りの重要性をご理解されていることと思います。何をいまさらと言われるかもしれません。それでもかまいません。この基本をどれだけ首尾一貫、周知徹底できるかで組織の命運は決まってくると確信しています。

 このプロセスをしっかりと踏襲すれば、後は、方法論です。いろいろな資金繰りの方法の中で、ベストプラクティスを選択するだけです。そのいくつはすでに紹介させていただきましたが、何が正解かはありません。優先順位を付けながら、選択できる方法を吟味し、責任を持って決定する。

 それこそ、経営者の醍醐味ではないでしょうか。自らの判断がすべてを決するということは常にリスクと隣り合わせですが、そのリスクを取って適切な判断をする。この先手必勝の資金繰りを常に考える経営者であって欲しいと思います。