おはようございます。今日は寒の戻りのようで、久しぶりにうっすら屋根に雪が積もっています。関東の方では、まとまった雪が降るとか。例年のことですが、春に向けて冬将軍の最後の名残を惜しむかのようなふるまい?でしょうか。今日も元気に行きましょう。
さて、本日はこれまでの見える化できていない要因を受けて、見える化できないことでどんな影響が出るかを一気呵成にまとめたいと思います。読者のみなさんはもうお気づきのことだと思いますが、経営の見える化がいかに大事かを再認識していただきたいと思います。
まず、経営の見える化ができないと法人がどこに向いて走っているか見えなくなります。羅針盤である経営理念や経営目標を掲げたとしても、経営トップがそれをわかりやすい言葉で職員と共有できていないと、いくら経営トップが熱い想いを持っていたとしても、それを伝える努力が不足しているわけですから、その思いを共有できないことになります。
その結果、法人が進むべき方向性が不明確になり、各人がばらばらに動くなんてことになりかねません。せっかくの経営資源を結集してのベクトル合わせができていないため、大きなロスが生じてしまいます。
これはひとえに経営トップの意識が脆弱なことによる影響の最たるものであり、その脆弱さ故に、いずれは経営が傾く遠因になると思います。
次に、実際に現場の最前線で働く職員は、法人の進むべき方向性が見えていないため、そこに焦点を当てた活動をする意欲が遠のき、好き勝手に動くことリスクが大きくなります。自分が法人の目的達成のためにどのように動けば貢献できるのか、そのような考え方に基づいた行動をとらなければならないという発想から遠のくため、結果として、大きなロスが生じてしまいます。
これはひとえに経営トップとのコミュニケーションができていないなことによる影響の最たるものであり、法人の進むべき方向性の共有ができていないが故に、職員の能力を引き出せず、いずれは経営が傾く遠因になると思います。
さらに、経営の見える化を促進するシステムの活用ができていないと、法人の経営状況を正確に把握することが難しくなり、その実態を踏まえた適切な経営判断に資する情報を使いこなせないことになってしまいます。
法人内外の情報をいかに整理し、それを経営に関する情報として使えるものにするか。これはひとえに経営トップの意識の問題でもあります。事実とデータを重視するシステムの活用をしないため、結果としてどんぶり経営に陥ってしまいます。
以上、これまでの経営の見える化ができていない影響をまとめてみました。経営の見える化をしないか、できないことによる弊害は留まることを知りません。最終的には、それができているところとの競争に負けてしまいます。あるいは、自滅するリスクさえあります。
もちろん、経営の見える化ができているところは問題ありません。ご放念ください。これは法人や団体の規模に関係ありません。そのマインドを経営者トップがどれだけ持っているかで変わります。ご自身の法人や団体を一度振り返ってみられてはいかがでしょうか。