おはようございます。いよいよオリンピックが近づいてきていますね。直前でロシアの国家をあげての組織的なドーピングの問題があり、開催直前で大揺れに揺れていますが、何とか無事開催してほしいものです。何と言っても、4年に一度の世界が注目するスポーツのイベントですし、この大会に向けて、照準を合して努力してきたアスリートの皆さんの活躍に期待したいところです。
個人的には、水球に関心があります。水球ってマイナーのイメージがありますが、以前、テレビの特集で、水球の面白さを紹介しているのを見て以来、興味を持つようになりました。私自身、泳ぐのは得意ではないのですが、プールの中の格闘技という感じで、大きな男たちがゴールめがけて泳ぎ切るのを見るのはなかなか凄いものがあります。今日も元気で張り切って行きましょう。
(要旨)
①NPO法人の決算書はそれほど難しくない
②NPO法人の決算書は徐々に普及されている
③NPO法人の決算書は多様な関係者との接点を持つコミニュケーションツールである
さて、本日のテーマは「NPO法人の決算書の見方と経営の視点8」です。前回、NPO法人の決算書において、特定非営利活動に係る事業とその他の事業の区分とバランスについてお伝えしました。今回は、NPO法人の決算書の総括です。
①NPO法人の決算書はそれほど難しくない
すでにお伝えしていますように、NPO法人の決算書は、NPO法人会計基準に準拠して作成されますが、実際には、企業会計の決算書をベースに、NPO法人固有の事項を加味して作成されています。
企業会計原則にNPO法人固有の事項を加味したものがNPO法人会計基準ですから、企業会計原則がある程度わかっていれば、それほど複雑な体系にはなってはいません。その意味で、そんなに難しいということではないと思います。
一方、今までお伝えしてきたNPO法人固有の事項は、ちょっと複雑です。企業会計ではありえないことがいくつか規定されています。ですが、NPO法人の制度設計や法律の趣旨を達成するために設定されていると思えば、ああそうかということが見えてきます。ここがポイントです。
②NPO法人の決算書は徐々に普及されている
NPO法人の決算書は、基本、公表されていますので、いつでも見ることができます。民間企業なら、株式を公開していない企業の決算書が公表されていない点を比較すると、これは画期的です。つまり、いつでも誰かがNPO法人の決算書を見ることができるということです。
いつでも見られるNPO法人の決算書は、見る人が見れば、これは、しっかりできている、あるいは、これってどうよという決算書もあります。それだけ見ても、NPO法人の実力がわかります。NPO法人の決算書に対する本気度が手に取るようにわかります。
実際に、多くのNPO法人の決算書を見ると、実に様々な決算書に遭遇します。これはすごいという決算書が良くも悪くもありますが、関係者の話を踏まえると、ずいぶん、NPO法人の決算書は徐々に普及されているなあというのを実感します。
③NPO法人の決算書は多様な関係者との接点を持つコミニュケーションツールである
あらためて、NPO法人の決算書は何のためにあるのかということを考えて見ます。それは、やはり、多様な関係者との接点を持つコミニュケーションツールであると言えます。NPO法人の決算書は、その法人の明確な意図が反映され、多様な関係者の賛同と共感を得るための媒体です。
だからこそ、NPO法人の決算書にその法人の想いをメッセージとして伝えるとともに、企業と比べてもそん色のない、説明責任をしっかりと果たすものであり続ける必要があります。それがNPO法人の信頼性を確保することになるからです。
たかが、NPO法人の決算書ですが、されどです。このNPO法人の決算書を活かすも活かさないのも、説明責任を果たすのも果たさないのも、最後はNPO法人の経営者であり、マネジメントを行う関係者のポリシーとスタンスにかかっています。NPO法人の決算書の重要性をよくよく考えて、事業にまい進していただきたいと思います。