FRJ2017 ファンドレイジング・日本に行ってきました。その2

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FRJ2017 ファンドレイジング・日本に行ってきました。その2

 おはようございます。今朝は良い天気ですね。地元では甲子園がにぎわっていますが、今週の日曜日に応援している報徳学園の試合を見に行く予定です。春の選抜はしばらくぶりなので、今から楽しみにしています。

 さて、昨日、企業のCSVとNPOとの接点をどう繋げて行くかというテーマで問題提起をしたところですが、今日はどのように進めていくかの気づきを得たことをお話ししたいと思います。

 双方の立場をよく理解し尊重するパートナーシップの進展とは、詰まるところ、相手のことをよく知って、社会課題を解決するという共通の目標を達成するパートナーを探し、そのパートナーと同じ土俵で戦略的に取り組んでいくインフラを作っていくかにかかっていると思います。

 具体的には以下の事項を検討していくことになります。

①企業のCSV情報を収集して自団体と親和性のある企業をリサーチする。

 最近では、企業がCSVを戦略の一つとして、重点的に取り組んでいる事例が増加しています。しかしながら、真に社会課題を解決するために、自社のリソースを積極的に活用していこうとする企業もあれば、どちらかと言えば、単に利益獲得の要素としてCSVに取り組んでいる企業もあります。

 そうすると、自団体と組むパートナーにふさわしいかどうかの目利き力をつける必要があります。株式公開している企業であれば、統合報告書やCSR報告書などで情報発信していますので、公表情報からある程度どのような姿勢でCSVに取り組んでいるかがわかります。

 株式公開していない企業であれば、少なくともホームページはありますので、そこでの情報発信から拾うことが可能です。あるいは、交流会や勉強会などリアルな場でCSVに取り組む企業のことを知る機会があります。いずれにせよ、マインドとしてどんどん情報発信していこうとする姿勢なので、その気になれば情報収集できるはずです。

 こうした多種多様な情報の中で、これはと思う企業をある程度絞り込むことはできます。やはり、自団体と組んでも良いなと思える企業は親和性を感じることができますので、そういった企業の候補をリサーチする手続きを行うことになります。

 これは、すでにお気づきだと思いますが、実はマーケティング手法と同じです。NPO法人が自らのターゲット顧客は誰かを設定し、そのターゲット顧客を絞り込む手法です。自分たちが一番リーチしたい企業は誰かを明確に把握することができれば、後はそこに向かって資源を効率的に投入することが可能となります。

 そう、まさに、NPO法人もこのマーケティング手法を取り入れて、戦略的に親和性のあるパートナーを探しましょうということが本日の結論です。次回に続きます。