自団体と親和性のある企業のリサーチ方法3

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自団体と親和性のある企業のリサーチ方法3

 おはようございます。今朝は雨でスタートです。結構、しっかり降っています。桜が満開になる前の慈雨だと良いのですが。明日の昼から天気が良ければ桜を見に行こうと考えています。さて、どこに行こうかしら。今日も元気に行きましょう。

 昨日から、CSVやCSRに取り組んでいる企業が公表している情報を見に行きましょうということで、第1弾として有価証券報告書を取り上げました。実際に手にするとわかりますが、大分の量で最初はなかなか読むのに手こずるかもしれません。まあ、慣れの問題ですね。

 今日はCSR報告書を取り上げます。CSRとは、今さら言うのは何なんですが、Corporate Social Responsibilityの頭文字をとったもので、「企業の社会的責任」と訳されています。 従業員の労働面での人権保護、地球環境や地域社会など、多様で大勢のステークホルダー(利害関係者)に配慮した経営のことを一般的に言います。

 そこから、CSR報告書とは、企業が環境や社会問題などに対して、倫理的な責任であるCSR(企業の社会的責任)の考え方に基づく社会的な取り組みをまとめた報告書を言います。CSRと言っても、結構、守備範囲は広いです。

 環境、労働、安全衛生、社会貢献、事業など、様々な活動に伴う環境負荷の測定などを開示し、CSRに積極的に取り組む活動を企業の価値創造と併せて公表する企業が増加しています。このうち、環境部分だけを取り出したのが環境報告書です。

 企業が自らの事業活動によって生じる環境負荷や、環境に対する考え方、取り組み等を通じて、社会に対してどのように貢献しているかについて定期的に公表しています。その内容は、企業により様々です。たとえば、オムロンでは、ホームページでCSR取り組み方針を掲げています。
http://www.omron.co.jp/about/csr/what/csr_efforts.html#anchor-c

 事業を通じてよりよい社会をつくること、社会が抱える課題に当事者として自ら取り組むこと、企業活動を進める上で常に公明正大であること、この3つの方針に基づき企業活動をしていることがわかります。

 CSR報告書も、企業が利害関係者に対して社会的責任を果たすことで企業の利益に資する情報提供するためのツールとするならば、①どの読み手をターゲットにし、②企業の伝えたいメッセージをストーリーで伝え、③読み手との信頼関係をどのように担保しているか、こうしたことが戦略的に公表される必要があります。

 そこに、企業の意図が見えるわけであり、自団体との関係性を推し量る材料をどのように提供しているかと言う視点で読むことができます。ですので、自団体の事業活動と近しい企業のCSR報告書を読んでみてはいかがでしょうか。

 なお、CSR報告書は企業のサイトを見に行けばありますが、複数の企業のものを知りたい場合は、エコほっとラインというサイトがあります。興味のある方は一度、覗いてみてください。
http://www.ecohotline.com/