自団体と親和性のある企業のリサーチ方法5

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自団体と親和性のある企業のリサーチ方法5

 おはようございます。少し、諸般の事情で間が空きました。昨日まで東京出張しており、バタバタしておりました。そうこうしている内に、もう4月も中盤です。本当に時間が経過するのは早いですね。うかうかしていると、あっという間に4月も終わりになります。気を引き締めて行かなければ。

 さて、前回は有価証券報告書を取り上げ、実際の事例でどんな見方をすれば良いか、ということをお伝えしました。本日は、前々回で取り上げたCSR報告書をもう少し掘り下げたいと思います。前回登場した「ミズノ」は、CSR報告書も充実していますので、これを見ていきます。
http://corp.mizuno.com/jp/csr.aspx

 「ミズノ」のホームページを見ると、CSRが独立したページがあります。これだけでも実はすごいんです。他社のサイトを見ると、事業報告の片隅にポツンとCSR報告書の簡単な紹介だけアップされていたり、そもそもどこにCSR報告書があるかよくわからない場合もあります。

 この点、「ミズノ」は独立したページを持ち、目次ごとにそれぞれクリックすると該当ページが閲覧できるようになっており、それらを総括したPDFの報告書もアップされています。そこから目次別、全ページ別の活動報告がダウンロードができるようになっています。

 目次を見ると、まずはトップメッセージでCSRと経営の統合をはかっていくために、CSRとして何をどこまでやるべきかを問題提起し、ミズノにおけるCSRを定義してミズノ製品に携わる全ての人が幸せを感じられるような環境を創造することに向き合うとしています。

 このトップメッセージはすごく大事ですよね。ここに企業のCSRに対するトップの想いが込められており、それを実践していく決意というか、ポリシーが明確になっていると後はそれをどう実施してくかの道筋が示されることになります。

 そして、「ミズノ」の本業であるスポーツの振興について、経営理念「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」に基づき、子どもたちの苦手種目の克服を手伝う「ミズノ・スポーツ塾」など多様な手法で実践している事例が紹介されています。

 これらの情報から、自団体の事業との親和性をどう感じとればよいのでしょうか。地域の住民の健康増進をスポーツを通じて支援する事業は多種多様な取組みが考えられます。その時に、同じ方向性を持った企業と連携できれば、どちらもウィンウィンの関係を構築する可能性があります。

 自団体が行う事業に企業もメリットを受けるのであれば、そこにCSVに展開するチャンスが生まれます。ぜひともこうした情報を収集し、企業とつながるアクションを考える契機にしていただければと思います。